夏の終わりの物想い

暑かった夏もどうやら終わりのようだ。
今年の夏もまた、これといった思い出を作れぬまま終わってしまった。
ちょっと前まで、夏といえばアイドルのライブが最大の楽しみだった。
a-nation、GIRL POP FACTORY、Berryz工房のコンサート、などなど。
しかし今年は、モーニング娘。10年隊のコンサートを1回と、あとは
キャナァーリ倶楽部のミニライブを地元で一度見ただけで終わってしまった。
振り返ると、なんとも言えず寂しい気持ちになる。
いい思い出を作るチャンスならあったのである。
えれぴょんの出る映画の撮影が長野県某所で行われていて、
エキストラも募集しているという情報を長野県在住の友人が教えて
くれたので、頑張ればえれぴょんと共演できたかもしれなかったのだ。
しかし、頑張りはきかず、結局は断念してしまった。
夏の思い出というものは、頑張らないと出来ないものらしい。
なぜ頑張りがきかないかのと言えば、私自身の夏が終わってるからだろう。
青春はとうの昔に終わっていたが、その次の朱夏もすでに終わり、
もはや白秋を迎えているのは疑いようがない。
天気の四季でもそうだが、人生の四季においても、夏と秋の過ごし方は
大いに異なるのが当然である。(秋にかき氷を食べてもあまり美味しくない)
問題は、私が、楽しかった夏の思い出を引きずってばかりいて、
秋にふさわしい過ごし方を見つけ出せないことにある。
長い間わたしは、「アイドルのライブほど楽しいものはない」と
確信していたが、その確信がいまや仇になっている面もあるように思う。
ともあれ、もう夏には戻れない。回春はあっても回夏はないのである。
ここは夏への未練を振り切って、秋への適応に取り組まねばなるまいまい。
具体的には、ボンブラ樋井明日香キャナァーリ倶楽部安倍なつみを軸に、
ERIKA9nine小島藤子伊藤夏帆AKB48Berryz工房℃-uteをサブに
細々と非ヲタ活動を続けていくのが適切であろう。細々と納得。
ただし、もちろん、画期的にかわいい新人アイドルが出現した場合は、
この限りではない。人生何が起こるか分からない。それは夏も秋も同じである。