エイベックスが中国から撤退か

企業関係でワンモアシング。
エイベックスが中国に設立した現地法人avex Chinaを清算して、
中国での音楽事業から撤退するのではないかという噂が流れている。
ソースは中国の新聞「新聞晨報」の記事らしい。

幸福な会社もあれば哀れな会社もある。
歌手のalanは内地のエイベックスと契約を解除したが、
原因は内地のエイベックスが破産を宣告したた め。数年前のEMIと同じく、
内地の市場から全面撤退する。記者の理解によれば、エイベックスの破産の
原因は決して海賊版の影響ではなく、経営層の戦略の 誤りだ。
5年前、エイベックスは巨額の資本で内地市場に進出し、alan
風雲組合などの歌手と契約したが、情況は理想的ではなかった。
内地のエイ ベックスは既に他社と契約している歌手を引き抜いて
契約したいとは決して考えず、独自に歌手を育て上げたいとの一心で、
そのためより多くの費用が必要と なった。たしかに海賊版市場は内地に
蔓延しているが、内地のエイベックスは破産前、依然として黒字の状態だった。
その一部はコンサート収入で、別の部分は音楽ダウンロード販売によるものだ。
しかし支出が収入を上回った。当面、台湾と東京のエイベックスは
人員削減により正常に経営されており、台湾エイベック スには信、A-Lin、
彭于晏、日本エイベックスには浜崎あゆみ倖田來未等のアーティストが
所属している。関係者によれば、CD販売では現在利益を上げ られず、
アイドルを育成するのもますます難しくなっており、ライブで集客できる
歌手との契約を望んでいるとのこと」

http://tod.cocolog-nifty.com/diary/2011/10/avexchina_alan-.html

信じたくない噂だが、エイベックスが中国の音楽市場で大した成果を
上げていないのは事実なだけに、なんとなくイヤな予感がする。
アイドルファン的に懸念されるのは、東京女子流への影響だろう。
「アジアに通用するグループを5年かけて育てる」という方針は、
中国本土市場への進出が前提になっているはず。ここで中国進出の道が
閉ざされると、今の独自路線が社内で説得力を維持できなくなり、
スパガらと一緒にiDOL Streetに統合されてしまうかもしれない。
楽曲のクオリティさえ維持されれば、レーベルの移籍は別に問題ない
とも言えるけど、メンバーたちのやる気に悪影響を及ぶす怖れは
ないとは言い切れない。シャープの企業コピーじゃないけど、
「目指してる未来が違う」ところが女子流の魅力のひとつ。
大人の事情で彼女たちの夢が壊されるような事態にならないよう
切に祈りつつ、エイベックス本社からの公式発表を待ちたい。