イノセント・ラヴ第5話

今日も非常に見応えがあった。
兄が再び警察沙汰を引き起こしたせいでマスコミに追いかけられて苦しむ佳音。
その佳音に優しく救いの手を差し伸べたのは、殉也だった。
佳音は無意識に封じ込めた記憶を取り戻しかけるが、兄がナイフを握っていた
ところまでしか思い出せないため、兄を犯人だと思い込む。
「今まで兄を信じて頑張ってきたのに…」と泣き崩れる佳音。
しかし私たち視聴者はすでに真犯人が佳音であることが分かっているため、
同情はむしろ、命がけで佳音をかばい抜こうとする耀司へ向かうだろう。
先週わたしは、この2人が実は兄妹ではないような気がすると書いたが、
その思いは今週の放送を見ても変わらなかった。たぶん耀司はそれも知っている。
イノセントには、「無垢」という意味と「無罪」という意味があるが、
その2つの「無」が愛と結びつくとき、人は何を得、何を失うのか。
このドラマのもう一つのテーマは、それではないだろうか。
カギを握るのは殉也だろう。役名から見て、殉也はおそらく死ぬのだろうが、
クリスチャンなので、ラスト・フレンズの宗佑と違って自殺はできないはず。
何らかの意味での殉死になることは予想できるが、聖花への愛に殉じるのか、
佳音のために命を捨てるのか。それはまだ分からない。来週も必ず見よう。