はじめてのe-Tax

今日は確定申告に行ってきた。去年初めて行って意外と空いててラクだったので、
今年も楽観してたら、結構混んでいた。今年の指導員は、50代半ばぐらいの
小柄なおばさん。物腰が柔らかい上に、非常に言葉遣いが丁寧な人で、
いきなり「申告はe-Taxでよろしゅうございますか?」と聞かれた。
よろしゅうございますかなんて言葉を生で聞いたのは初めてかも知れない。
e-Taxには私も興味はあったが、事前の準備が面倒そうなので諦めていた。
けど税務署でも出来るならやってみたい。「電子署名とか何も準備してませんが、
大丈夫ですか?」と尋ねたら、大丈夫と言うので、やってみることにした。
まず最初に利用者識別番号というのを取得。これは簡単だったが、パスワードが
指導員に見えてしまうのはちょっと不安。その後、指示に従って所得額とかを
パソコンの画面に入力していく。出だしはスムーズだったが、源泉徴収額で躓いた。
実は去年の暮れに取引先の1つが倒産してしまい、この会社からの支払証明書が無く、
源泉徴収額が不明なのだ。所得については銀行の残高証明書で代用できたものの、
源泉は証明書が必要で、それがないと源泉徴収額はゼロということになる、と
おばさんが言う。いや、ゼロってことはない、少なくとも1-3月分の所得税
ちゃんと払ってるはずと抗弁したものの、4月以降分は、振込まれたギャラ自体が
15万とか10万とか、不当に安い上に不自然にキリのいい金額なこともあって、
ちゃんと徴収されているかどうか、私も自信はなかった。そこで事前に考えて
おいた通り、「支払額を元に算出した額を源泉徴収額と見なしてもらえないか」
とお願いしてみたところ、おばさんは「ちょっと待ってくださいね」と言って、
上の人と相談しに行ってしまった。不安を感じつつ、ふと前のブースを見ると、
若い結構美人な奥さんがケータイで電話している。「・・だから普通分娩でも
認められるんだって。とにかく正確な金額が知りたいのよ!」と怒鳴っていた。
しばらくすると、おばさんが貫禄のある別の職員を連れてやって来たので、再度
事情を説明。するとその貫禄税務マンが「ではその金額を入れておいて下さい。
ただし実際の徴収額と違っていた場合は、改めて納め直して頂くことになる
場合もありますが、それでよろしいですか?」と言った。「それで結構です」と
答えて、一応問題は解決した。その後はまたスムーズに進行。最後に払い戻し用の
銀行口座などを入力している間に、おばさんが各種の証明書を納付書に貼ってくれた。
全体的には、去年ほどラクではなかったものの、さほど面倒でもなかった。
松下奈緒は「e-Taxは簡単でビックリしました」と言ったそうだが、私もほぼ同感。
来年はなんとか自宅のパソコンからe-Taxに挑戦してみたい。オグシオも納得。