神を訴える

ネブラスカ州リンカーン(AP) 米ネブラスカ州ダグラス郡地裁は14日、
同州のアーニー・チェンバース州上院議員が昨年起こしていた、
「神」を相手取った訴訟について、被告の住所が明記されておらず、
審理を行えないとして、訴えそのものを却下した。
チェンバース議員は昨年、金持ちや貧乏人でも、誰でも裁判を起こせることを
知らしめたいと考え、「神」そのものを恒久的に否定するよう求める訴えを起こした。
理由として「神」が、自分を含めたオマハの住民に対し、暴力的な恐怖を与え、
「広い範囲で死や破壊、地球上の数千万人の人々にテロ被害をもたらした」などとしていた。
しかし、マーロン・ポーク裁判長は、裁判を進めるためには原告側が被告側と
連絡を取る必要があると州法で定められているが、この訴えには被告「神」の住所が
記されていないと指摘。裁判はできないと判断して訴えを却下した。
しかし、チェンバース議員は15日、「法廷は神の存在を認識しており、
神の全知全能を理解しているということになる。神がすべてのことを知っているのであれば、
神はこの訴えに気付いている」と反論している。