ラスト・フレンズ第7話

今日は見所が多かった。
まず冒頭のタケル(瑛太)が瑠可(上野樹里)に告白して振られるシーンが良かった。
単に振るだけでなく「美知留に優しくしてやってよ。もっとずっと優しく」
と瑠可がタケルに要請するところも良かった。
瑠可がレーシングクラブでまで貼紙で中傷され、しかもコーチにまで嫌なことを
言われて、服を着たままシャワーを浴びて泣くシーンは泣けた。
ただ、その日シェアハウスに帰ってきて、何も言わずに部屋に駆け込んだ瑠可に
タケルが「何かあったなら話してよ」と声をかけるシーンにはやや疑問を感じた。
あそこはタケルなら敏感に空気を読んで瑠可をほおっておくはずだ。
その違和感を緩和するために、声をかける前に少しためらったり、あるいは
その前のシーンで店で瑠可の真意を思い測りながら氷を砕くという言い訳的な
描写はあったものの、あのタケルの呼びかけはなくても良かったと思う。
美知留(長澤まさみ)が宗佑(錦戸亮)に電話で別れを告げるシーンは、
まあまあ頑張ってたと思うが、台詞回しはともかく、長澤まさみは顔が悪い。
逆に、錦戸くんや瑛太上野樹里は顔=表情がとてもいい。
特に、最後、キッチンで美知留に自分の過去の辛い体験をほのめかしながら、
美知留に優しく話しかけるシーンの瑛太の表情は素晴らしかった。
こういう繊細な心理描写が重要な位置を占める芝居では、台詞以上に
表情による演技が大切だが、その点で長澤まさみの力不足は痛いほど目立つ。
とはいえ、全体としてみれば、これは非常に良いドラマである。
ここまで来たら、ぜひとも最後までこの良質さを維持して欲しい。来週も見よう。