パイオニアのプラズマパネル生産撤退について

イオニアがプラズマパネルの生産から撤退するらしい。
東芝HD DVDから、三菱電機が携帯電話からと、最近は次々と
撤退のニュースが飛び込んでくるが、パイオニアに関しては、
私にも小さな思い出がある。あれはかれこれ10年ほど前のこと、
イオニアウイスキーの樽と同じ素材で作ったスピーカーを
発売した。それの広告記事を私が書かせてもらうことになり、
取材のため目黒の本社ビルを訪れた。広報の若い男性を相手に
ひと通り取材が終わって帰るとき、入口付近に置いてある
大きなプラズマディスプレイが目に入った。「きれいですねえ」と
私が言うと、その広報の人はプラズマテレビの説明を始めた。
説明自体は完全に忘れてしまったが、ウイスキー樽製スピーカーの
説明よりも明らかに熱心な口調だったことだけは今も憶えている。
私も最近は撤退について考えることが多くなった。
AKB、Berryz工房℃-uteキャナァーリ倶楽部といった個々の
アイドルからと言うより、アイドルヲタク活動そのものからの撤退を
考えるようになってからすでに久しい。東芝の西田社長のように
スパッと決断できればよいのだが、実際はなかなか踏み切れない。
東芝やパイオニアは不採算事業からの撤退が評価されて株価が
上がったが、私の場合は撤退即上場廃止となるのは間違いない。
そう考えると、まだしばらく結論先延ばしは続きそうである。
決断は、例のごとく「天の声」を待ってのことになるのだろうか。