映画「東京タワー」を見て

お正月2日目の今日も東京は良いお天気だった。
午前中は暮れにTSUTAYAで借りてきた「東京タワー」のDVDを観た。
評判通りの良い映画だった。傑出した表現は樹木希林の演技だけ、
松岡錠司の演出も松尾スズキの脚本も凡庸そのものではあったが、
あえて凡庸に徹した狙いはよく分かったし、成功していたとも思う。
とくに泣かせの演出が抑制的だったのは好感が持てた。それを条件に
オダギリジョーが出演をOKしたそうだが、それも納得だ。
作品のテーマは、一言でいえば母性礼賛。これはヤクザや特攻隊の礼賛と
同様に、基本的に私の中に受容体のないメッセージである。
母性とはしょせん女性的エゴの一様態に過ぎないと私は思う。
少女性も同じだが、少女性礼賛なら私は喜んで受け入れられる。
母は私をマザコンと言い、妹はロリコンと言う。
両方正しいのだろうが、どちらかと言えばロリコンの方が強いと思う。
ザコン男性は一般に心優しく、ロリコンはたいてい酷薄である。
だからアイドルにはマザコン系のヲタの方が好かれる。てコトはない(笑)