今日の試聴

夕方から立川へ出て、HMVでCDを試聴した。
今日は主にUnderworld大沢伸一の新譜を聴いた。
どちらも久しぶりのオリジナルアルバムで、Underworldはキャリア最高傑作の
呼び声も高く、大沢伸一の方もエイベックス移籍第1弾ということで、
そこそこ期待はあったが、実際聴いてみると、どっちも大したことなかった。
どちらも「らしさ」は感じられたし、出来も決して悪くはないのだが、
今ひとつクるものがないと言うか、そこはかとなく妥協の臭いがすると言うか、
自己ベストを超えてないと言うか、とにかく感動が得られないのだ。
思えば最近こういう、一応よく出来てはいるし、個性も感じられるけど、
自己ベストを超えてないために感動までは到らないアルバムが多い。
CoccoBonnie PinkThe BirthdaySUM41Velvet Revolver
みんなそんな感じであった。自己ベストなんてそうそう簡単に
超えられるものでないことは分かるけれど、去年の今頃発表された
ELLEGARDENの「ELEVEN FIRE CRACKERS」や、コーネリアス
「SENSUOUS」のように、実績のあるアーティストが自己ベスト超えを
達成したアルバムには格別の魅力と感動があるのも事実なのだから、
みなさんもっと頑張って欲しいというのが、偽らざる気持ちである。
その意味で、いま最も期待できるのは、スピッツのニューアルバムだろう。
去年の「魔法のコトバ」は掛け値なしの名曲だったし、最近出た「群青」も
かなり良い曲である。「さざなみCD」などという超ダサいタイトルを
付けてきたことにも、スピッツらしい照れ隠しの向こうに、並々ならぬ自信が
透けて見えるように思う。個人的には、スピッツは嫌いじゃないけど特に好き
というほどでもないバンドの一つで、アルバムも「ハチミツ」しか持ってないけど、
もし「さざなみCD」が期待通り自己ベストを超える出来だったら、
久しぶりに買って愛聴できるかも知れない。3日後のリリースが楽しみだ。