断腸亭日乗を読んで

今日は一日じゅう雨だったので、古いCDをiTunesに入れたり、
AKBやベリや℃-uteのDVDを見たりして漫然と過ごしてしまった。
それにも飽きて、久しぶりに永井荷風断腸亭日乗を読んでみたところ、
昭和6年の正月の日記として、次の記述があった。

文辞は洗練が第一なり、形式の字句にあらず感情思想の洗練なり、
是多年切磋琢磨の餘自ら得來るものなり

「文辞は洗練が第一なり」だけは何かの引用で見て知ってたけど、
形式の字句にあらず…の部分は初めて見た。感情思想の洗練。
これこそまさに私に欠けているもの、私が怠ってきたものなり。
この切磋琢磨は、朋輩との競争ではなく、学問や技芸に励んで人格を高める
という意味だろう。これを機に、私も内面からの洗練を目指したいと思う。