買えない立川

夕方から立川へ出た。まず本屋で菅谷梨沙子の写真集を見た。
すでに昨日も見たのだが、昨日は表紙のりしゃこがあまりに人相が悪く、
軽いショックを受けてしまったので、今日もう一度見てみたのだ。
結果は、やはりダメであった。タイトルとは裏腹に、ピュアさが全く
感じられないのが致命傷である。中身は結構いいのかも知れないが、
それも今のりしゃこでは望み薄だろう。残念だが、ここは購入見送り。
続いて帚木蓬生の『聖灰の暗号』を立ち読みしてみた。
今日の新聞に出てた広告を見て面白そうと思ったのだが、読んでみると、
文章が地味すぎた。いくらテーマが面白そうでもこの文章では買えない。
あまり残念でもないが、購入は見送らざるを得なかった。
その後、新星堂筒美京平トリビュートアルバムを試聴してみた。
周知の通り、この種のアルバムに通常ろくなものはない。
とはいえ、去年でた松田聖子トリビュートアルバムにおけるCocco
渚のバルコニー」のような素晴らしいカバーが稀にあるのも事実。
今回はボニーピンクの「人魚」と草野マサムネの「木綿のハンカチーフ」に
ちょっと期待していた。聴いてみると、どちらも良いカバーであった。
ただ、ボニピンもマサムネも歌い方がさらっとし過ぎていて、単なる「良いカバー」で
終わってる感もあった。特に「人魚」の方は、nokkoのあのくどい歌い方に
こちらの耳が慣れているため、さらっと歌われると逆に違和感がある。
ちょっと前に安室奈美恵がカバーしたときも同じことを感じた記憶があるが、
やはり「人魚」はオリジナルに限る。ただし、繰り返しになるが、
ボニーピンクのカバーも決して悪くはない。ただ、買うのは見送った。
その後、The Enemyのアルバムを試聴してみた。少し前に
New Music Expressのサイトで、Interpolの新譜と一緒に「必聴盤」として
推薦されてたので聴いてみたのだが、残念ながら出来はさほど良くなく、
アークティック・モンキーズなんかと同じB級UKロックの域を出なかった。
ルックスが良いので日本でもそこそこ人気は出そうだが、これは買えない。
結局今日は見送ってばかり、なにやら「見送り祭り」のようになってしまった。
夏を前に財布の紐が固くなっているのが原因なのだろうが、なんとなく
寂しい展開である。早く東京も梅雨が明けてほしい。梅雨が明けたら、
見送り祭りではなく、非ヲタらしく、女祭を楽しみにしたいものである。