私の楽曲履歴書(16)

私の初恋のアイドルがアグネス・チャンであったことは以前書いた。
アグネスのシングル曲はどれも好きだったけど、その中でもひときわ強く
印象に残っているのは「ポケットいっぱいの秘密」と「恋のシーソーゲーム」。
前者は松本隆のアイドル作詞家デビュー作とか、キャラメル・ママの編曲で
知られているが、こういう若い才能とアイドルを結びつけるのは渡辺プロ得意の
手法で、キャンディーズからPerfumeさくら学院まで、今も脈々と続いている。
子どもの頃の私にとっては、カントリー風の曲調が新鮮だった。
「恋のシーソーゲーム」の方は、カントリーに加えてシティーポップスの味が
新しい体験だった。カントリーもシティーポップスも、アイドルと相性の良い音楽とは
見なされない状況がもうずいぶん長く続いているが、どちらも、うまく作れば、
まだまだ可能性の豊かなジャンルだと思う。そろそろ試すアイドル出てこないかな。