ルー・リード死去

ルー・リードが亡くなった。

1960年代から70年代に「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の
リーダーとして活躍し、後のロックやパンクに大きな影響を与えた
ミュージシャンのルー・リードさんが27日、米ニューヨーク州
サウサンプトンで死去した。71歳だった。

訃報を見てまず思ったのは、「ルー・リードも死ぬのか」ということ。
ルー・リードと死との結びつきに、直感的に違和感を覚えたのだ。
それはルー・リードが人間というよりも生きる伝説だったからだろう。

ルー・リードで印象に残ってるのは、「私はドストエフスキーと同じレベルで
語れるロックンロールを創っているつもりだ」という発言。うろ覚えなので、
実際の発言はこれと違うかも知れないが、彼の志の高さに驚いた記憶がある。

私にとってルー・リードは、何度チャレンジしても跳ね返される厚い壁のような
アーティストだった。歌い上げないボーカルスタイルと文学的な歌詞に憧れて、
何度も好きになろうとして聴いてみたけれど、ついに好きにはなれなかった。
彼の名曲と言われる曲のほとんどは、クールすぎて今でもよく分からない。
心からいいなと思うのは「ワイルドサイドを歩け」だけ。おそらく、
ルー・リードの世界に入るには、私の心は商業的すぎるのだろう。

少し前に貼ったばかりですが、これしか好きな曲がないので再掲します。