前田敦子 in AKB48ドームコンサート

素晴らしいさよなら公演だったようだ。

最終公演は「桜の花びらたち」の前田敦子ソロバージョン「桜の花びら」からスタート。
オーケストラをバックに、前田は言葉1つひとつに思いを込めるかのように切々とこの曲を
歌い上げた。さらにコンサート中盤ではチームBの公演曲「ワッショイB!」を前田が
所属するチームAバージョンにした「ハッピーA!」のほか、「渚のCHERRY」「黒い天使」
「アイドルなんて呼ばないで」といった前田がセンターを務めるユニット曲、
前田のソロシングル「君は僕だ」が立て続けに披露され会場を盛り上げた。

アンコールでは、純白のドレスに身を包んだ前田がひとりでステージに登場。
割れんばかりの歓声と拍手がドーム内に鳴り響く中、前田は瞳を潤ませながら
何度か話そうとする。しかし、なかなか言葉を発することができず、しばらくしたのちに
言葉を震わせながら「正直すごく寂しいです。ですが、自分で決めた道です。
前に、ここから歩き出したいと思います。ここまで応援してくれた皆さん、
本当に、本当にありがとうございました」と挨拶し、深々と頭を下げた。
長い間頭を下げ続ける彼女に対し、客席からはひときわ大きな「あっちゃんコール」が
送られる。やっと頭を上げた前田は「これからもAKB48の応援をよろしくお願いします。
こんなにたくさんの方たちに背中を押していただいて旅立てる私は幸せ者です。
AKB48は、私の青春の全てでした」と涙ながらに語った。

続いて彼女の卒業ナンバー「夢の河」のイントロが流れ始めるとメンバーが見守る中、
前田は涙をこらえて歌い始める。そしてクライマックスでは初期メンバーや
後輩たちと熱い抱擁を交わし、花道に用意された船に乗ってステージを去った。
その後会場のスクリーンには、幼いながらも女優になりたいという夢をしっかり語る
AKB48結成当初の前田の姿が映し出され、観客は彼女が歩んできた7年間を追った映像に
見入っていた。そしてステージに登場したAKB48のメンバーが「桜の花びらたち」を合唱。
曲にあわせて再び前田がボート型カートに乗って現れ、会場を1周しながら観客に最後の挨拶をした。

http://natalie.mu/music/news/75376