「もしドラ」の主役は前田敦子でいいのか?

岩崎夏海氏のベストセラー小説「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の映画化が決まったようだ。
主人公のみなみ役は、AKB48前田敦子さん。みなみのモデルだった
峯岸みなみcも後輩マネージャー役で出演する模様。このキャスティングに
対しては「せめてもしドラぐらい峯岸に主役やらせてやれよー」的な意見が
AKBファンから出ているようだ。「渚のCHERRY」のバックダンサーをはじめ、
AKBでは過去にも何度かあっちゃんの影に隠れて涙をのんできた峯岸さん。
今回の配役についても、納得できない思いはあるに違いない。
ドラッカーの「マネジメント」は読んだことあるけど「もしドラ」は
読んでないおっさんから見ても、ドラッカーismと前田敦子という組み合わせは、
いかにも不自然に思える。ドラッカーは何よりも真摯さ=integrityを重視した
思想家である。(integrityを真摯と訳すのが正しいかどうかは別として)
一方、今の前田敦子さんにintegrityはほとんどないと思う。あっちゃんは、
良くも悪くも個人主義的なリアリストで、人や集団をマネージするよりは、
マネージされる側が相応しい人に見える。とはいえ、秋元康が総合プロデューサー
として製作を指揮するとなれば、作品の本質論とは別の次元で配役が決まるのは
仕方ない。峯岸さんは悔しさをバネにして、演技であっちゃんを食って欲しい。
おそらくそういう事態にならないような脚本が既に出来てるんだろうけど。
個人的には、主役は真野恵里菜さんが良かった。彼女は真摯の人である。
http://www.daily.co.jp/newsflash/2010/12/13/0003672105.shtml