マネックス、ピンチ?

今日のマネックスメールに掲載された松本大さんのつぶやきは不気味だ。
タイトルは「金融ビジネス」。

金融と云うビジネスが、私は大好きです。
そもそも性に合っていたのか、目の前にあるものに没頭しているうちに
のめり込んでいったのか、その辺りは或る意味では不明なのですが、
とにかく大好きです。
20年以上、最先端分野にどっぷり浸かってきて、実に様々な経験をしてき
ました。そして経験を積むと共に、多くの仲間とネットワークも作ってきまし
た。その経験と仲間とネットワークが、私の金融ビジネスに対する想いを更に
伸ばし、ビジネスの成長と展開を推進してきました。
今、当社を含めた世界中の金融機関を取り巻く環境は、必ずしも晴天ではあ
りません。しかし変わらぬ想いと、経験と仲間とネットワークを最大限活かし
て、強く、前に、進んでいきたいと思います。

この文章にどこか不穏な空気を感じるのは私だけではあるまいまい。
実際、私のようなド素人から見ても、最近のマネックスはちょっと心配である。
株価は今日一時36,950円まで下落して、上場来安値を更新。
6月6日に84,400円だったので、3カ月半で約56%も下落したことになる。
時価総額はついに1,000億円を割り込み、約928億円まで下がった。
このままでは、もし敵対的買収を仕掛けられたら、ひとたまりもないだろう。
なんでマネックスの株がこんなに下がってるのか、理由はよく分からないが、
今日付けのニュースリリースによると、

当社は、「その他有価証券」に区分される保有投資有価証券のうち、時価が下落し、
その回復可能性が認めにくいものについて、平成21年3月期第2四半期末において
減損処理による投資有価証券評価損を計上する必要が生じましたので
お知らせいたします。
平成21年3月期第2四半期末の投資有価証券 評価損の総額 2,939百万円
※ 業務・資本提携にともなって2007年4月に当社が取得し保有している
イーバンク銀行株式会社の株式について時価評価した結果、減損処理による
投資有価証券評価損を計上する必要が生じたと判断したことによるものです。

とのことなので、広い意味でのサブプライムローンショックの影響のようだ。
私は松本大さんとチーフステラテジストの清水洋介さんとぼすみんが好きなので、
マネックスには身売りとかして欲しくない。しかし大株主が日興コーディアルG、
ということはつまりCitiグループなので、売却されちゃう危険性は決して小さくない。
私が財務大臣なら公的資金で救済したいところだが、現実には私自身がより深刻に
救済を必要としてるのは事実。マネックスには、なんとか自力で資本を増強して、
この創立以来最大の危機を乗り切って欲しい。松本さん、頑張って下さい!