北島康介金メダル獲得

今日は北島康介選手の出る100メートル平泳ぎの決勝が行われた。
オリンピック序盤の山場なので、NHKの生中継で見てみた。
折り返しの時点で3位だったが、ターンの直後からトップにおどりでて、
最後まで激しく競り合う、見応えのあるレースだった。自分も自然と応援する
気分になり、ゴールの瞬間は思わず「やったー!」と言ってしまった。
私のようにふだん水泳にまったく興味のない人間でも、応援という行為を通じて、
なんの努力もせずに勝利感や気分の高揚を味わえるのは、有り難い罠である。
北島康介と言うと、アテネ五輪で優勝したときの「チョー気持ちいい」の
わざとらしさがまだ記憶に新しいが、今日の「なんも言えない…」も
微妙に演技くさかった。面白いのは、レース直後のガッツポーズや叫びは、
ほとんどわざとらしさがなく自然に見えたことだ。また、そのすぐ後の、
近くのレーンの選手たちから祝福を受けている時の表情も自然で良かった。
メディアと直面したときにだけ現れるっぽい北島選手の不自然な態度は、
スポーツヒーローとメディアの関係を考える上で、一つの示唆となるだろう。