下水道工事事件

下水道工事の作業中に鉄砲水に流されて死んでしまう。
こんな可哀相な死に方は想像したこともなかった。
流されながら、どんなことを考えていたのだろうか。
こういう場合は、夜も探索を続けた方がいいのではないだろうか。
亡くなった方の会社の社長さんの誠実な嘆きぶりにも涙をそそられた。
なんとも痛ましい死であった。秋葉原などで通り魔に殺された死もそうだが。
世界にはもっとずっと痛ましい死に方を強いられた人も大勢いるに違いない。
年のせいだろうが、最近「死者を悼む」という気持ちが強くなってきた。
サルトルの「子供と兵士は死者に関心を払わない」という言葉がずっと
好きだった私だが、現実には、もう子供ではないということなのだろう。