リリース間近のLeopard

Mac OS X Leopardのリリースが迫ってきた。
26日発売ということで、公式サイトではカウントダウンが始まった。
私も先週と今週はLeopard関係の仕事が多かった。
当初はデスクトップ周りやFinder関係の地味ながら実質的な
新機能が売りになっている印象だったが、実際はそれに加えて、
iChatの新機能が目玉になるようだ。今週のはじめにローカリの
参考用に新しいiChatのデモムービーを見せてもらったが、
ビデオチャットだけでなく、相手のデスクトップに入り込んで
一緒に作業したりできるのはちょっとすごいなと思った。
実は私が知らないだけで、ある種のソフトを使えば今でも普通に
この程度のことはできるのかもしれないが、一般的なユーザーが
あれを見れば、進化を実感するだろう。あと、ビデオを背景に使う
チャットも、若い人にアピールしそうな面白い機能であった。
ただ、これをOSの機能として売り込むことにはやや違和感あり。
本来これはiLife の範疇に属する機能ではないだろうか。
アップルの言う「Mac OS史上最大のアップグレード」は多分に
眉唾ではあるものの、「あなたのMacがより楽しく生産的になる」
のはたぶん本当と思われるので、私もアップグレードは前向きに検討したい。


ローカリの方は今回も地味であった。ボディコピーは新機能の紹介が
ほとんどで、しかも流用できるテキストがすでにWebにあるのでラクだった。
リテール(小売店)向けにより噛み砕いた表現を求められて悩む場面も
あったけど、それも大した苦労ではなかった。キャッチコピーは、
ヘッドが「あなたのMacが、新しく生まれ変わる。」 原文が
「Add a new Mac to your Mac.」なので、芸のない無難な訳と言える。
もう一つのヘッドコピーは原文が「The next big things.」で、
日本語が「新たなる進化」。これ一応私の訳なんですが、芸がない上に、
こんなの誰が訳しても同じだろうと思って10秒も考えずに1本だけ
書いて出した案なので、採用されてもあまり喜べないのが実情。
Tigerのときは、さんざん悩んで50本以上書いて出して、電話会議で
いろいろ質問された上で採用されたので喜びも大きかったが、
もうああいう喜びは二度と体験できないだろう。諸行無常。諸行納得。