「フラガール」を見て

昨日の夜レンタルDVDで「フラガール」を見た。
去年、何かの映画を観に行ったとき予告編を見て面白そうと思って、
結局劇場では観れなかった作品だが、結果的には観に行かなくてよかった。
と言っても駄作というわけではない。そこそこいい映画ではあるんだけど、
とにかく映像が全く美しくないのである。というか、醜いのである。
劇場でこの映像だったら、おそらく30分も耐えられなかっただろう。
アート映画ならともかく、こういう感動系の映画を「映像が美しくない」の
一言で全否定してしまうのは、野蛮のそしりを免れないかもしれない。
しかし私は、この意味での野蛮さをそう簡単に手放す気はない。
音楽ならサウンド、文学なら文体、映画なら映像、アイドルなら顔。
そうした形式的要素において優れていることが、私の感動の条件である。
スタイルあってのストーリーであって、その逆では決してない。納得。


ところで、キネ旬1位をはじめ、フラガールは去年の映画祭で多くの賞を
受賞した。その中に、主演女優賞が蒼井優に与えられた映画祭があった。
一応主演は松雪泰子なのだから、蒼井優がもらえるとしたら助演女優賞
ではないかと疑問に思ったものだが、その疑問は今回見て解けた。
蒼井優が主演女優賞を獲ったのは、正当である。
公平に見て、この映画の中心人物は蒼井優の演じた田舎娘だし、また、
演技の技術自体も、明らかに蒼井優の方が松雪泰子より上である。
逆に言うと、松雪泰子には失望させられた。もっと上手い人かと思ってた。
スターダストとしてもこの作品で松雪泰子に主演女優賞をいっぱい獲らせたかったの
だろうが、この演技では、獲れてもせいぜい1つか2つであろう。
今までなんとなくスターダストの女王は松雪泰子と思っていたが、
今後は、「嫌われ松子の一生」で文句なしの演技力(と歌唱力)を証明した
中谷美紀をナンバーワンと見なさなくてはならないかも知れない。
ちなみに中谷美紀に関しては、「あかね空」で共演した柳生みゆちゃんも
「とってもきれいで優しい方でした☆」とかつてブログで絶讃していた。
夏帆とも仲良しのみゆちゃんのことだから、スターダスト移籍もあり得るが、
ここはやはり宮崎あおいちゃんの後継者として、今の事務所に残って欲しい。
少なくとも、蒼井優のスターダスト移籍には私は絶対反対だ。
ブスはスターダストに入ってはいけないという不文律を堅持すべきである。
とりあえず、スターダストは早く伊藤夏帆ちゃんの写真集を出して欲しい。納得。