Editorsの「An End Has A Start」を聴いて

立川に戻ってHMVへ行くと、エディターズのニューアルバムが出ていた。
さっそく試聴してみると、これがなかなか良い感じ。
エディターズは前作「The Back Room」もなかなか良かった。
一昨年、いわゆるニューウェイブリバイバルの動きの中で
出会ったバンドの一つで、最初に聴いたときは、音があまりにも
ジョイ・ディヴィジョンに似すぎてると感じたが、よく聴いてみると、
ジョイ・ディヴィジョンサウンドの特徴であった、よく言えば繊細、
悪く言えばひ弱な部分がエディターズにはあまりなく、いわば
筋肉隆々のジョイ・ディヴィジョンという感じだった。
今回のアルバムにもジョイ・ディヴィジョンっぽい雰囲気は多少残っているものの、
スケール感やメジャー感の点では、むしろU2に近いものを感じる。
事実、プロデューサーはU2の「How To Dismantle An Atomic Bomb」を
手がけた人と同じらしい。そしてアルバムとしての完成度はかなり高い。
このまま行けば、かつてU2やオアシスが歩んだ、そして
ジョイ・ディヴィジョンが歩めたかもしれないのに歩めなかったUKロックの王道を、
エディターズが堂々と歩むことになる可能性も決して小さくはないだろう。
個人的には、誰もが賞賛しそうなタイトル曲「An End Has A Start」の他、
「Escape the Nest」と「Spiders」が特に好きだ。
8月にはサマソニのメインイベンターとして来日するようだが、
ライブは見に行けないだろうなあ。今の内に見ておきたい気もするけれど・・・