今日のあまちゃん

今週は天野春子がメイン。今日は春子が、アイドルに憧れてた自分の
青春時代について、独自のアイドル論と合わせてアキに向かって語った。
松田聖子に憧れてたという設定になってるけど、微妙に違和感あり。
それはジャニーズが抜け落ちてるからだ。1984年のド田舎住みの
アイドル志望の女子高生で、しかもヤンキーとなれば、田原俊彦
近藤真彦、シブがき隊のどれかのファンでないとおかしい。春子の部屋に
ジャニーズ関係のポスターが一枚も貼ってないのは極めて不自然である。

もちろん、どうしてそうなったかは説明の必要すらない。
いくら設定とはいえ、小泉今日子がトシちゃんやマッチに夢中だった
なんて話を周防会長が認めるワケがない。母親役がたとえば松雪泰子とか
だったら問題ないだろうけど、バーニング主導で制作すると決めた時点で、
ジャニーズ系のアイドルはあえて無視するほかなかったのだろう。

実際は、ジャニーズに近づくためにアイドルになるというパターンは、
今日まで脈々と続く立派な「伝統」である。クドカンもそこは当然
分かってるはずなので、おそらく断腸の思いで物語から外したに違いない。
それはそれでしょうがないけど、もし「あまちゃん」を映画化するなら、
バーニング縛り抜きで、より史実に忠実なストーリーにして欲しい。
たぶん小泉今日子自身もそれを望んでるはず。