真野恵里菜DVD「Introduction〜はじめての感動〜」

真野恵里菜 ファーストコンサートツアー Introduction~はじめての感動~ [DVD]

真野恵里菜 ファーストコンサートツアー Introduction~はじめての感動~ [DVD]

今日は真野ちゃんのライブDVD「Introduction〜はじめての感動〜」の発売日。
真野ちゃん、リリースおめでとう\(^o^)/
早速見てみると、1曲目の「マノピアノ」からなんとも言えないイイ感じ。
ピアノの音や真野ちゃんの歌声がリアルで、かなりlive感のある音が聴けるのだ。
「FRIENDS」のリアリティ不足(=作りモノ感過剰)に落胆していた私は、
「そうそう、こういうのが聴きたかった!」という感じで自ずと真剣鑑賞モードに。
2曲目の「ジャスミンティー」はもともと好きな曲だけど、真野ちゃん
緊張まじりのちょっとせつなげな表情を見ながら聴くと、また別の味がある。
次の「ラララ-ソソソ」では例のミスタッチと悔し涙も収録されているが、
意外なことに、そこよりも、普通に歌ってる真野ちゃんの方が印象的だった。
やっぱり真野ちゃんの弾き語りイイよなぁ、と久しぶりに実感した。
そこまでは良かったんだけど、次の「世界はサマー・パーティ」あたりから
なんかヘンだなぁという、微妙な違和感を感じ始めた。朗読劇とS/mileage
MCは飛ばして、「水色想い」に直行すると、また弾き語りに戻ったせいか、
違和感は消えた。「この胸のときめきを」は今まで聴いた中で一番良かった。
しかしまた弾き語りをやめて「ロックンオムレツ」になると違和感が復活し、
そのあと「ハッピーバースデイ・ママ」「はじめての経験」「ラッキーオーラ
までずっと消えなかった。で、ラッキーオーラの2番の途中ぐらいのところで、
突然違和感の正体に気付いた。歌ってる真野ちゃんが全然楽しそうじゃないのだ。
楽しそうに見えるのは、たいてい歌ってないとき。歌ってるときの真野ちゃんは、
「なんとか楽しそうに見せようと努力してる人」のように見えてしまう。
なぜそう見えるのかも分かった。真野ちゃんは歌に入り込んでいないのだ。
歌ってる最中もずっと客席のあちこちに視線を配り続けているため、歌の世界に
入り込む時間がない、それどころか、歌に入り込む瞬間すらないように見える。
この発見はちょっとした啓示であった。というのは、私は真野恵里菜という人は、
「入り込める人」だと思い込んでいたからだ。これを誤解と責めないで欲しい。
「恋するハローキティ」の舞台を見た方なら、真野ちゃんの、役になり切る才能、
虚構の世界に入り込む才能のすごさは、誰もが驚きや感動と共に実感済みのはず。
ところが、あれほど芝居に入り込める真野ちゃんが、自分の歌には全くと言って
いいほど入り込めていないのだ。これは一体どういうことなのだろうか?
単に自分の持ち歌が嫌いだからうまく感情移入できないのだろうか。
それとも、真野恵里菜は本質的に音楽に愛されてない人なのだろうか。
断言するのは難しいが、1つの仮説として考えられるのは、真野ちゃんは天性の
舞台女優という見方だ。つまり今の真野ちゃんは、アイドル真野恵里菜を上手に、
とてもとてもとても上手に演じている、才能豊かな舞台女優に過ぎないという見方。
うがちすぎ? そうかも知れないが、案外イイところを突いてるような気もする。
そう言えば、真野ちゃんのブログにはほとんど歌の話が出てこない。出てくるのは、
ボイトレの話ばかり。要は、歌うことがあまり好きではないのかも知れない。
長谷部優松室麻衣サントス・アンナといった、歌に入り込む能力に恵まれた
アイドルが好きな私としては、真野ちゃんにもその能力を持っていて欲しいと思う。
だがそれは所詮、裏切られるための期待かもしれない。このDVDを見てそう思った。
おそらく真野ちゃんは歌手としての寿命は長くないだろう。早い段階で女優1本に
絞って、その道を邁進して行く方がいいのではないのだろうか。もしそうならば、
私としてはぜひスターダストへの移籍を勧めたい。や、これはホントに冗談抜きで。