少年メリケンサック

劇場で見ようと思ってて結局見れなかった「少年メリケンサック」を
レンタルDVDで見れた。結論から言うと、見に行かなくて正解だった。
面白いか面白くないかと言われれば、一応面白い映画ではあるんだけど、
面白いのは劇中のギャグだけで、映画そのものの面白さとは言いがたい。
この先どうなるんだろう、というワクワク感が全くないからだ。
凡庸なストーリーを気の利いたギャグの連発でカバーする構造で、
ギャグが性に合えばOK、合わなければ残念賞。そんな映画だった。
5点満点で3.5点ぐらいかなぁと思ってYahooのユーザーレビューを見たら、
平均点が3.48点。思わず納得してしまった。
肝心の宮崎あおいちゃんはと言うと、微妙にミスキャスト感あり。
ミスキャストと言うよりは、役不足と言うべきかもしれない。
一応あおいちゃんが主役ということになってはいるものの、実質的には、
パンクバンドのリーダー役の佐藤浩市が主役で、まずそこが不満。
私の中では宮崎あおいはすでに大女優なので、たとえば岸恵子のように、
出るからには絶対的な主演じゃないと満足できないのが実情である。
またあおいちゃんの演技も、微妙に微妙だった。もちろん全編を通じて
かわいいし、「揺れませんがっ!」とか「歌ってないで助けてよー!」など
笑えるシーンも多いんだけど、どこかハジケっぷりに無理があるというか、
そこはかとないワザとらしさがあって、のだめカンタービレ上野樹里
ようなナチュラルで爽快なハジケ演技になってないのは残念だった。
わたくしが思いますに、クドカンとの仕事はこれっきりにした方が良いのでは。