NHK「愛しあってるかい?〜キング・オブ・ロック 忌野清志郎〜」

昨夜は眠くて見れなかったので、今日録画で見た。
予想よりライブ映像が多く、インタビューも少数厳選で良かった。
「夢は世界の平和」と語るところでは、長谷部優ちゃんを思い出した。
漠然とイメージしてたのと違って、50歳を過ぎても歌声に力があった。
しかし、自分にとっては所詮過去の人だったなという思いは禁じ得なかった。
とにかく全然ロックという感じがしないのだ。どの曲もポップスにしか聴こえない。
その理由ははっきりしている。
自分の中で、日本のロックは、ミッシェル・ガン・エレファントを境に二分
されていて、RCや清志郎はミッシェル以前の時代に属しているからだ。
ミッシェルの前と後で一番変わったのは、カッコ良さの基準である。
一言でいえば、夢や希望ではなく絶望がロック的格好良さの基準になった。
それはもちろん私自身の勝手な受け止め方に過ぎないんだけど、もともと
夢や希望派だった自分にとっては非常に大きな変化だった。もう少し
歳を取れば、私もまたLOVE&PEACEの方へ戻れるかも知れないと思う
時もあるけど、それは楽観的すぎるような気もする。思えば清志郎
楽観の達人であった。それは彼の心がきれいだったからだと思う。