2019年12月30日(月)

2019年振り返り、今日は本について。

今年読んだ本のベスト5は以下の通り。(再読した本は除く)

 

1.宝島(真藤順丈

2.音に聞く(高尾長良)

3. メインテーマは殺人(アンソニーホロヴィッツ

4. ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ

5. 尾を喰う蛇(中西智佐乃)

 

今年はエンターテインメントの大作との出会いに恵まれた。

スケールの大きさでは話題の中国SF『三体』がすごかったが、

一番感動したのは『宝島』だった。ストーリーは起伏に富み、

文体は音楽的、キャラクターは魅力的。昔の話だが現代性もある。

よくこんな素晴らしい小説を書けたなあと驚きを禁じ得ない傑作だった。

 

純文学では、高尾長良との出会いが大きかった。

新人ではないが新鋭、それもかなり才能ありそうな新鋭だ。

『音に聞く』はウィーンを舞台にした芸術家小説で、

決して読みやすいとは言えないが、知的かつ詩的な文体、

堅固なストーリー、鋭敏な感性が光る非常に優れた中編だ。

村上春樹を超える日本人作家にはもう出会えそうもないと諦めていたが、

この人ならもしかしたら超えられるかもしれない。

『音に聞く』は芥川賞の候補になっている。たぶん受賞するだろう。

これだけ明瞭に才能ある人にあげられないようでは芥川賞の意味がない。

受賞したらどのような反響を呼ぶか、 今から楽しみでやんす。

音に聞く

音に聞く

 

 

 ひとつ残念だったのは、海外の純文学作品をあまり読めなかったこと。

今年は韓国文学のブームが起きたが、私はほとんど乗れなかった。

リチャード・パワーズの新作『オーバーストーリー』の翻訳が

やっと出たのに高くて買えず未読なのもツラい。早く読みたーい。

 

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虹のコンキスタドールの新しいMVが公開された。

来年1月22日に発売されるNewシングルとのこと。

なんとかというアニメのEDテーマに決まってるらしい。

曲調はいかにもアニソン風で、今までの虹コンとは一味違う。

個人的には支持できないが、方向性は良いと思う。売れちゃうかも。


【MV】虹のコンキスタドール「ぼくらのターン」(虹コン)

 

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私立恵比寿中学「ジャンプ」のライブ動画が公開された。

ライブで聴いても良さそうな曲だなと思ってたけど、

実際良さそうだ。こうなるとテレビの歌番組で聴きたくなるのが、

一般人の性というもの。Mステさーん、よろしくお願いしまーす。


ジャンプ Live at バンドのみんなと大学芸会2019エビ中のフルバッテリー・サラウンド

 

 

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第61回レコード大賞はFoorinの「パプリカ」が受賞した。

乃木坂46のV3は成らなかった。ちと残念。

けど、「パプリカ」が受賞したことは嬉しい。

私から見ても「Sing Out!」より良い曲ゆえ。

www.oricon.co.jp

 


【第61回レコード大賞】パプリカ(フル)/Foorin(優秀賞)